弊社トロミ調整剤であるトロミナール、トロミナールPlusの粘度を、コーンプレート型回転式粘度計を用いて測定し、「日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2013」で設けられた3段階のとろみの分類(以下、学会分類2013(とろみ)とする)に該当する各トロミ調整剤の使用量を決定すること。
各トロミ調整剤を水に添加し、ダマが出来ないようマグネチックスターラーを使用し30秒間撹拌した。撹拌後、1時間静置し粘度測定を行った。粘度測定はコーンプレート型回転式粘度計を使用し、ずり速度50 s-1における1分後の粘度測定値を測定結果とし、学会分類2013(とろみ)に相当する各トロミ調整剤の量を求めた。なお、学会分類2013(とろみ)の分類基準となる粘度を下記表1に示す。
とろみの強さ |
薄いとろみ |
中間のとろみ |
濃いとろみ |
粘度(mPa・s) |
50~150 |
150~300 |
300~500 |
粘度測定を行い、学会分類2013(とろみ)の基準粘度に適する各トロミ調整剤の使用量を下記表2に示した。この学会分類2013(とろみ)では、「この表に該当しない、薄すぎるとろみや、濃すぎるとろみは推奨できない」とされている。そのため、この表を参考に、患者様に適したとろみの調節が望ましいと考えられる。
表2.学会分類2013(とろみ)に相当する各トロミ調整剤の濃度
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薄いとろみ |
中間のとろみ |
濃いとろみ |
トロミナール |
0.6~1.4 |
1.4~2.4 |
2.4~3.5 |
トロミナールPlus |
0.4~0.9 |
0.9~1.5 |
1.5~2.1 |
単位は%